フィボナッチ数列

デザイナーや建築家の方々は、馴染み深い言葉だと思います。

カメラマンに聞いても、解りやすく説明ができる方は少ないでしょう。


自然界に存在する不思議な法則とか?

デザインに於いて、美しさを感じる基本配列とでも言いましょうか?

写真を撮る上でも、知っていて損は無いけど知らなくてもなんとかなる、そんな知識です。

しかし、自分が撮る現状の写真に満足していないなら少しは役に立つかも知れません。

内容の説明に関しては、長文になるので割愛します。

気になった人は、検索をして見てください。


しかし、何故、そんな言葉を持ち出して来たかというと

被写体をフレームの中に撮しとる時に、美しく配置する事はとても重要だからです。

これは写真を単なる商品から、芸術(作品)の域に押し上げるには

「美」が、非常に重要な要素になるからです。


しかしながら、芸術的写真を目の前に出されたとしても

中々、理解できる人はいないでしょう?

何故なら、見方を知らないからです。


以前、映画の照明・フレーミング・カメラワーク・ステージングといったことを受講する前に

講師から言われた言葉があります。

「これから私が話すことは、知らなくても映画は撮れます。では何故、学ぶことを進められたのでしょう?」

「それは、綿密に作り込まれた芸術は、見方を学ばなければ味わうことが出来ないからです。」

この言葉に感銘を受け、その後に続いた講義内容より最初の言葉が心に残りました。

総合芸術と呼ばれる「映画」の講師として、とても尊厳に満ちていました。


フィボナッチ数列による「黄金比」なども、芸術的写真を理解する上でのひとつの見方になります。

これが全てではありませんが、写真に限らず他の芸術を鑑賞する際に知っていると

今までとは違う「味わい」を感じることと思います。