Bokeh
主なる被写体のみにピントが合っていて、背景がボケている写真は皆さん好きですよね。
浮き上がって見えるやつです。
山岳写真などではパンフォーカスを好むカメラマンでも、ポートレートならボカす方が多いでしょう。
評価する時には「ボケ味が滑らか」とか「ボケ味が悪い」という表現を使うようです。
語尾が急に他人行儀になったのは、私は普段から使わない言葉だからです。
最近、スタジオに入ったばかりの若い人と話していた時
頻繁に「ボケ味」という単語が出て来ました。
私は味わったことがない、この言葉がとても気になりました。
早速調べたところ、どうやら「ボケ味」という言葉が出来たのは2000年以降のことらしいです。
18年間知らなかったのですが、皆さん本当に使っているのでしょうか?
先述の若い子は「ボケ味に特化したレンズが好きで買いました」と言って
見せてくれた私物のレンズは、標準ズームで絞り解放F4のレンズでした。
少し詳しい方ならお解りとは思いますが、背景のボカし方には大きく分けて3つの方法があります。
見せてもらったレンズは、そのうちの1つにしか当てはまりません。
それは、被写体と背景との距離を最大限引き離すというものです。
これは、レンズ性能では無く撮影テクニックです。
きっと、jpgで記録する時に光学的な性能以上にボケるアルゴリズムが実装されているのだろうと勝手に理解しました。
※本当だったら、メーカーの努力に頭が下がります。真偽の程は解りません。
しかし、「ボケ」という言葉は海外にも伝わっています。
題名の「Bokeh」は「ボケ」と発音して意味も同じです。
私のカメラマンとしての現役は、それほど長く残ってはいないので
世界中の人が「ボケ」を味わっていても、最後まで被写界深度が「浅い」と「深い」だけで乗り越えようと思っています。
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